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まいにちがスペシャル

ジャニーズを中心に好きなものの話を

ジャニーズを嫌いになんてなれない

FNS THE LIVEでのV6メドレーをはじめとした年末年始番組でのジャニーズのグループ同士の共演、とりわけカウントダウンコンサートは見ていて感慨深いものだった。幸福感に満たされていた私は、自分は中島健人くんを、Sexy Zoneを好きであるのと同時に、ジャニーズが好きなのだなあという考えに至っていた。

そういうわけで私はここのところずっと考えていたところだったのである。私はどうしてジャニーズに魅かれているのか。どうしてジャニーズが好きなのだろうか、と。ジャニーズで頭がいっぱいになっていたのである。

カウコンをはじめとした年末年始の番組を編集してその余韻に浸りながら、その理由をこねくり回して考えていた時に舞い込んできたのが、SMAP分裂・解散報道であった。

SMAPにこんな仕打ちをするジャニーズ事務所が好きか?ジャニーズが好きだと胸を張って言えるのか?ますますジャニーズについて考えを巡らすことになった。

そもそもジャニーズって何だろう。

端的に言えば、事務所の名前だ。歌手・俳優を多く抱えるアミューズ、主に芸人が所属するプロダクション人力舎、近年はアイドルに力を入れているスターダスト・プロモーション。所属タレントの分類で言えば、数多ある芸能事務所のうちで男性アイドルに特化した事務所、それがジャニーズ事務所だ。

小さい頃から私の生活の中にテレビは当たり前に存在していたし、テレビを見ない日なんてなかった。学校に行く準備をしながら、家族と夕食を食べながら、親に隠れて夜更かしをしながら、私はテレビに夢中になっていた。テレビを見るのがとても好きな子供だった。テレビにはいろんな肩書きの人が出る。司会者、俳優、アナウンサー、芸人、アイドル…。男性アイドルの代表といえばジャニーズ、その図式は絶対だった。

ジャニーズ。ジャニーズは「かっこいい」のだ。ここでいう「かっこいい」とは「かわいい」の対概念というよりは、見た目が、言動が、オーラが、魅力的という意味だ。ジャニーズは歌って、踊って、演技もして、面白いこともする「かっこいい」人たち。いつしかテレビでジャニーズを見るのが好きになっていった。*1そして、幼い頃に刷り込まれたこの「かっこいい」イメージは、今も変わることはない。
当時は、ジャニーズが出るというだけで、ドラマを視聴する理由になっていた。『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』は当時の私にはその脚本の過激さは露ほどにも理解できなかったけれど、画面に映るタッキーがかっこいい。それだけで満足だった。
物心ついた時にはジャニーズにKinKi Kidsも、V6も、TOKIOもいた。私が小学校に上がってから嵐もデビューした。まだデビューしていないけれど今井翼くんは『Summer Snow』にも『ネバーランド』にも出ていて、とてもとてもかっこよかった。翼くんの他にもジャニーズJr.がたくさんいて、顔と名前を一致させて知ってるJr.が増えていくのが楽しかった。
ジャニーズにはいくつもグループがあるけれど、その一つ一つに個性があって、違っていた。でも、みんなかっこよかった。私の考える、かっこいい、キラキラした、テレビの中で輝いているジャニーズだった。そしてそのグループたちのトップに君臨するのがSMAPだったのだ。*2

そう考えると小さい頃から私にとって、ジャニーズは単なる事務所の名前ではなかった。
ジャニーズの人たちは否応なしに「かっこいい」存在。(それらの巧拙は別として)歌って、踊って、演技もして、面白いこともする。(今となってはそのイメージの礎は間違いなくSMAPによって築かれていたように思う。)「ジャニーズ」という言葉には、常に文句なしに「かっこいい」というプラスイメージが付随していて、単なる「ジャニーさんの(Johnny's)」という意味ではなくなっていたのだ。

たとえジャニオタでなかろうと、ジャニーズは生活の中に当たり前にあった。ドラマを見れば出ているし、雑誌を買えば載っている。熱狂的なファンでなくても、ジャニーズ=「かっこいい」というイメージは変わることはなかったし、ジャニーズの他に女性から歓声を浴びるような人たちがいたとしても、やはりジャニーズはそれらとは区別される特殊な存在なのだと自然と考えていた。

恥ずかしながら、私は昨年の夏に本格的にSexy Zoneにハマって、初めてジャニーズのコンサート映像を目にし、そのエンターテインメント性に心打たれた人間だ。それまではコンサート映像を通して見たことはなかったのだ。見た瞬間、こんな世界があったのか。どうして今まで触れてこなかったのだろうと後悔せずにはいられなかった。(我が儘を言えば、リアルタイムでYou&Jを目にしたかった。)
ジャニーズの本領ってテレビじゃないんだ。ステージなんだ。ステージで輝くアイドルなんだ。いろんな魅せ方で、ドームで、アリーナで、何万人ものファンを沸かせる。会場に足を運んだファンと時間と空間を共有して幸福感で満たしてくれる。とんでもない存在なんだ。

総じてジャニーズはファンを幸せにしてくれる存在。ステージで、テレビで、雑誌で、様々なアプローチで幸せな気持ちにさせてくれる存在なのだ。
Sexy Zoneマリウス葉くんは「ジャニーズに入って人を幸せにするんだ」という決意のもとに日本にやってきたと自ら明かしているわけだが、現に私は日々Sexy Zoneの存在に幸せな気持ちにさせてもらっている。

「ジャニーズ」という言葉は、もうその言葉自体に所属する男性アイドル(グループないし個人)が積み重ねてきた「かっこいい」のイメージが含まれていて、それらは同時に彼らを形容する言葉となっている、というかもはや一つの概念みたいなものになっているのだ。
例えば中島健人くんが番組で甘い言葉を言い放った時に共演者にさすがジャニーズって言われたり、菊池風磨くんが番組で走り高跳びの時にいきなりベリーロールをして「やっぱり即興で出来ちゃうのが…ジャニーズ」って言ったり。外からジャニーズは「かっこいい」と思われているし、当人たちもジャニーズは「かっこいい」と自覚している。
芸人さんたちと対決するゼウスのようなテレビ番組での対決企画で、ジャニーズだから、ジャニーズとして、負けられないってプライドを持つように、もうジャニーズ事務所に所属している以上、所属タレントは「ジャニーズ」を負っている。

つまり、「ジャニーズ」=「かっこいい」はもう確固たるブランドイメージとしてあるわけだ。

ジャニオタのみならずもはや全国民がご存じであろうSMAP分裂・解散騒動及びスマスマでの謝罪。私の心は容易に言葉にできないようなモヤモヤした気持ちでいっぱいになっている。
特に引っかかっている部分は大きく分けて二つあるのだと思う。第一に、存在は絶対だと信じていたグループの存在がタレント本人たちではなくてマネージメント側が原因となって脅かされるという事態が起こってしまったこと。第二に、この騒動でジャニーズ事務所が怖いというイメージがついてしまったことへの悔しさ。まだモヤモヤしているから上手くまとめられないけれども、おそらくはこの二つが大きい。

ファンにとってアイドルは究極に言えば存在してくれるだけで幸せ。逆に言えば存在してくれない世界なんて、ファンにしたらもう生きた心地がしない。そんな大切な存在たちのマネージメントを行って商売をしているのだ、アイドル事務所というものは。

日本を代表する男性アイドル事務所の数多のグループのトップにいるSMAPの存在が、どうやら事務所経営幹部陣の後継争いが起因して脅かされた。そういった情報は報道によるものだから、その事細かな経緯について私たちは分からないし、その実情を知る由もない。ただ、確かにその存在が危ぶまれ、ジャニオタのみならず国民に衝撃を与えたことは確かなのだ。

私が物心ついた時、あの5人のSMAPはもう当たり前に存在していて、ジャニーズのデビュー組のグループたちの一番の古株でトップだった。私はそういう時代に生まれたから、ジャニーズの人気グループが解散するという姿を見たことがない。この騒動に対するショックがより大きく感じられるのは、そのせいかもしれない。
でも、確かに言えることは、SMAPには存在していてほしい、ということ。ファンとか、ファンじゃないとか、ジャニタレが好きとか、好きじゃないとか、そういう問題じゃなくて。誰かがTwitterSMAPはインフラみたいなものだと言っていた。まさにその通りだと思う。生活の中に当たり前のように存在しているという意味で、SMAPはインフラみたいなものなのだ。無い世界を受け入れられそうにない。ジャニーズが好きだと自覚し、主体的に自分の好きなグループのCDを買って、雑誌の情報を追いかけて、応援している今なら尚更だ。SMAPにはいてほしい。追いかける大きな大きな背中として、温かい眼差しを向けてくれる先輩として、ジャニーズのトップのグループでいてほしい。そして、生放送であんな顔で謝罪されることなんて求めてない。SMAPって、私が物心ついた時から今に至るまでずっと「かっこいい」んだから。

芸能界というマーケットでタレントという商材を売り込んで利益を上げていく以上は、事務所の方針とか経営とかそれに付随するような裏事情があるのは仕方ないのかもしれない。でも、仮にもアイドルで夢を売って商売しているのだから、所属タレントのイメージと事務所のイメージを乖離させないでほしかった。所属タレントは「かっこいい」アイドルだけど、彼らを管理している事務所は「怖い」なんてイメージを世間に植え付けないでほしかった。裏なんて知らないよ。表向きは「素敵な夢を見させておくれ」よ。(勝手な我が儘だけど、ジャニーズが「かっこいい」姿を見せた時に、脳裏に事務所のそういう怖さが少しでもチラつくのは嫌なんだよ。)ましてその諍いがグループの存在に影響を及ぼすなんて論外だ。

所属タレントは事務所の人質、傀儡、操り人形。事務所の言うことは絶対。SMAPであろうと逆らえない。今回の一件でジャニーズ事務所と所属タレントにはそういったイメージがついたとは思う。
ただし、そもそもアイドルってデビューできるかどうかだって自分の意思で決められるものではないし、そのプロデュースには多分にオトナが介入する(操るという言葉は適切でないにしても、グループを売り出す方向性はオトナが決めるものであって、当人たちはそれに従わざるを得ない部分もあるのではないだろうか。)ものであることが前提としてあるのではないだろうか。
だから、時にはファンが憤りを感じるレベルの非情なまでの理不尽を強いられることだってある。例えば、Sexy Zoneはデビューしてからメンバー間で圧倒的な格差をつけられたり、ひいてはメンバー流動化(実質の5人→3人体制)が発表されたり、ファン以上に当人たちは苦しい思いを抱いているはずだ。
それでも彼らは自らの意思で、この事務所に残るということを選択しているのだろうと私は考えている。(ジャニーズの所属タレントの事務所との契約(期間や更新)の実態は分からないけれど、田口くんを見る限り、辞意があれば契約期間満了で辞めるという選択をできるものと考える。)ジャニーズ事務所に所属して、(時に意に沿わない処遇を受けることがあったとしても、)「ジャニーズ」のイメージを負って、アイドルとして生きるということを選んでいるのだ、と。

Sexy Zone中島健人くんは、ジャニーズに憧れて自らその門を叩き、青春を捧げ、自分がジャニーズであるという誇りを胸に今、アイドルとして生きている。

自分の好きなアイドルが愛しているジャニーズを、私も愛していたい、私はそう思う。

そして、健人くんに限らず、所属タレントはきっとみんなジャニーズに青春を捧げて「ジャニーズ」を負って生きている。
誰もがジャニーズJr.として先輩や後輩に囲まれながら長短はあれど下積み期間を経験する。コンサートで先輩のバックについたり、少クラなどの番組に出演したり、ドル誌に載ったりして、その露出が増えていく。そして限られた者のみが掴み取れるのがデビューという道。結局のところはアイドルが育つ環境とチャンスを与えてくれる(一方で取り上げられることもある)のは事務所だし、世に出してくれるのも事務所だという現実を忘れてはならないと思う。ジャニーズ事務所は非情な理不尽を強いることもあるけれども、彼らがそれを承知したうえで、生きていく場所として選んだ(でいる)ところなのだ。
ジャニーズに憧れ、ジャニーズに育てられ、ジャニーズを負って、ジャニーズを誇って、ジャニーズの一員として生きているんだ。

私は結局ジャニーズを嫌いになんてなれないと思う。カウコンを見てあの煌びやかな世界に圧倒されたり、「FNS THE LIVE」のV6メドレーで後輩グループと一緒に歌うV6の誇らしげな笑顔と緊張しながらも嬉しそうな後輩グループの面々を見て感動したり、ジャニーズを見て幸せな気持ちを抱くのは、事務所の実態がどのようなものであろうと変わりはしない。

私が知りたいのは所属タレントが見せてくれる、アイドルを全うする「かっこいい」姿で、好きになるのはそのアイドルそのものだ。真実を知り得ない事務所経営幹部陣の事情によって、その気持ちまでもが左右されるとは思えない。

ジャニーズについて考えてモヤモヤしていたことを思うままにだらだらと吐き出したから、だいぶ支離滅裂になってしまった。

スマスマ生放送の視聴率の高さから言って、世間からジャニーズ事務所=怖いという印象を持たれたことは事実だと思うし、自分の好きなアイドルの所属する事務所にそのようなイメージが付与されてしまったことに憤りや悔しさを感じないわけではない。しかし、私にとって、ジャニーズのアイドルのイメージは「かっこいい」ままだし、中島健人くんというアイドルを育んでくれた、世に出してくれた、ジャニーズ事務所に感謝する気持ちも消えてはいない。
きっと楽しいことだけじゃない。「ジャニーズ」を負うことで制約されることだってたくさんある。それでも「ジャニーズ」として生きることを選択したアイドルを、私を幸せな気持ちにしてくれるアイドルを、これからも心から応援していきたい。私の好きなアイドルを育んだ「かっこいい」「ジャニーズ」を、これからも心から好きでいたいと今は思う。

*1:田舎育ちなのでコンサートに行くという発想が欠如している。

*2:ちなみに私が生まれて初めて買ったCDは中古で売られていた『SHAKE』だ。今は懐かしき8cmCDである。